2017/01/09
”お金儲け”は悪いことですか?
こんにちは。考えごとが大好きな東京の社長です。
日本では、お金儲けというと、何だか良くない響きを
受けるようですね。
何かを提供したら、対価を受け取る。
当たり前のことだと思うのですが、”お金儲け”となると、
何だか悪いことのように聞こえてしまうようです。
確かに、お金にまつわる事件が、マスコミのネタに
なっているので、仕方のないことなのかなぁと
思ったりします。
儲かっている社長!の紹介でも、何だか、金の時計に
ブランド物のセカンドバッグみたいなイメージが付きまとい、
あまり良くない印象をもたれているようです。
そんな人を見たことありますか(笑)
最近は、いないですよね・・・
「利益は後からついてくる」 について
「利益は後からついてくる」から、まずは目の前のお客様
を満足させるべきとの話を、良く聞かれると思います。
本当のところはどうなのでしょう??
ボクの考えは、「大部分は正しいけれど、見誤ってはいけない」
ということになります。
先日、ある番組で、街の飲食店の紹介をしていました。
大衆食堂で、20年間値上げをしていないのですが、
今年数十円値上げしました!
カレーライスが380円、ポテトサラダが150円、から揚げが
300円・・・という激安ぶりです。しかも、殆どが大盛りサイズ
です。味も、家庭的でとても美味しい。
マスターは、1人で運営しており、赤字のときは近くで
アルバイトをしています☆
なんて、良心的なお店なのでしょうか。
ボクは、このケースは、利益は後から“ついてこない”と
思います。
働いても、働いても、手残りが少ない。
だから、人も雇えない。。。
それで、マスコミに取り上げられて、尚忙しくなる。。。。
このTV放映の後に、どのような状況になったのか、
心配しています。
お金を回す発想
極端な話をすると、目の前のお客様に満足してもらうように
0円で販売して、後から利益が付いてくる??
ということになってしまいます。
到底、ムリですよね。
やはり、経営者はお金を意識することが必要なようです。
売上げは、仕入れがあって初めて成り立ちます。
仕入れがあれば、支払いがあります。
ここまでは、嫌でも意識しないといけません。
値上げもしないといけないという判断になるでしょう。
もう一歩、踏み込むには、
お金を回す発想が必要です。
具体的には、投資とリターンと回収をしっかり見極める
ことです。借入金の返済と、税金を踏まえたキャッシュフロー
も見ないといけません。
ボクは、会計の専門家ではないので、細かい話は税理士さん
にお任せしていますが、
「投資したお金がどのように化けているのか」を
社長は、常に意識しないといけません。
例えば、パソコンを買った場合、
償却を気にしてPLとにらめっこは、税理士にお任せして、
パソコンは、事業に生きているのかを見極める、パソコン
があることで、理路整然と事務が進んで、売上げと入金が
ある、と考えるということです。
そして、パソコン、家賃、人件費、仕入れ、全てがどのように
事業に役に立って、リターンを生むのか、という発想をして
頂きたいのです。
つまり、事業を媒介にしてお金が回っているという感覚です。
結構、コロンブスの卵です。
現場をちょっと離れて、この感覚に浸ってください☆
限界値を知る
それが考えられるようになると、自ずと値決めが決まり、
ビジネスの仕組みが整ってきます。
粗利の取り方と、経費のかけ方が、分かってきます。
ここまでくれば、安心です。
後は、目の前のお客様を全力で喜ばせることになります☆
余裕のない経営をせざるを得ない社長さんは、
まずは、このバランスをチェックされることをオススメします。
余裕のない経営者ほど、お客様の方を見すぎて、「お金儲け」
に、案外否定的だったりします。
不当に高い値段をつけて、無知なお客様に、ものを
売りつけることを薦めているわけではありません。
“お金を意識”して、余裕が出ると予想される仕組みを
まず作り、その中で精一杯お客様に尽くすこと、
これが大事なのかなと思っています☆
お天気雨もある不安定な気候の中、経営を長期間安定
させる難しさを感じながら、ドライブをしていました。